【Netflix】「リンカーン弁護士 シーズン4」ネタバレ感想 シーズン最高傑作の知的リーガルドラマ

リンカーン弁護士 シーズン4

弁護士・法廷ドラマ好きな自分にとって、今一番新シーズンが楽しみなリーガルドラマ「リンカーン弁護士」。その最高傑作ともいえるシーズン4のネタバレ感想です

シーズン4は、主人公の弁護士ミッキー・ハラーが殺人容疑で逮捕され、無実を証明するために被告人のミッキーが自ら弁護する、というストーリー。

「弁護士もので、自らの殺人容疑を弁護する」、この縦軸だけでおもしろくないわけはありません!

文句なしのシーズン最高傑作だったと思います。

目次

派手さはないけど大人が楽しめる上質なリーガルドラマ

『リンカーン弁護士』って、リーガルドラマとしてはわかりやすい派手さはないんですよね。『SUITS』の「イケメン師弟のバディもの」や、『グッド・ワイフ』の「専業主婦が夫の不倫から弁護士復帰」、みたいなキャッチー設定があるわけでもないので、視聴するとっかかりが難しいかと心配してしまいますが、見続けるほど、知的でスマートなのに味わい深くて、いいドラマだなあと感心します。

決して派手ではないんですが、脚本も演出も演技もすべて整って質が高いので、見た目はシンプルだけど丁寧に作られたスープをいただいたときのような、豊かな気持ちになれます。

もう一つ大きいのが、「法」「裁判」そのものへの理解の深さ。法廷バトルが見どころのリーガルドラマとしてのスリリングさはもちろん、脚本の根底に「法の精神」への深い理解とリスペクトがあるので、軽やかな演出とは裏腹に、ゆるぎなく太い幹に守られているような安心感もあります。法廷ドラマの名手 デビッド・E・ケリーが製作に名を連ねているのも納得のクオリティーです。

弁護士もののドラマは、やっぱり「法廷劇」がおもしろくてこそですよね!

【ここからネタバレ】2人の元妻がミッキーの窮地を救う!


リンカーン弁護士の特殊設定。それは主人公 ミッキーに二人の元妻がいて、主要なキャラクターとして登場していること。

しかも一人目の元妻マギー(画面左)は職種的には弁護士のミッキーの敵ともいえる検事、二人目の元妻ローナ(画面右)は、なんとミッキーの部下という不思議な関係。この3人の微妙な距離感がちょっとモゾモゾする感じで楽しいのですが、ミッキーが窮地に陥るシーズン4は、二人の元妻が別れた夫の窮地を救おうと活躍する、この特殊設定が抜群に活きたシーズンでした。

リンカーン弁護士シーズン4より

特に、シーズン4で大活躍だったのは一人目の元妻マギー、被告人ミッキーの裁判では、自ら弁護役を買って出て、ミッキーの窮地を救おうとします。

自身の検事という仕事の信頼を失うかもしれないリスクを冒してまで、元夫を救おうと弁護側に立つ、つまり検察側と戦う、というのがかっこよすぎます。しかもめちゃくちゃ弁が立って仕事ができる!

シーズン3までのマギーは、「元妻」の面にフォーカスが当たって、「検事=仕事」の面はそこまでフォーカスされませんでしたが、シーズン4で満を持して「元妻が検事」という設定が最大限に活きる展開に高まりました。

しかも、「(元)妻」が仕事の能力で「(元)夫」の窮地を救うというストーリー展開って、これまでありそうでなかった展開で、すごく新鮮でした。

ドラマや映画で妻が夫を救う場合、陰から支えたり、サポートする展開が主だったと思いますが、この『リンカーン弁護士』シーズン4のマギーは、「自ら矢面に立って戦って」夫を守っていて、爽快であり新しさを感じました。

脇役も味わい深い ディテールまで行き届いた丁寧な作り

シーズン4は、脇役のキャラクター造型も素晴らしかったです。

法廷でミッキー&マギーと戦うことになる検事デイナ・バーグ。とにかくミッキーを敵視しまくっていて、絶妙に憎々しくミッキーを陥れようとします。やっぱり敵役が嫌なキャラであればあるほど、物語は盛り上がりますね。

ただ、デイナ・バーグはただ嫌な役、というわけではなく、「職務に徹底的に忠実で負けず嫌いな堅物」を煮詰めたようなキャラクターで、ちょっと憎み切れない感じがあるんですよね。彼女は彼女なりの正義を貫いている、というか。

こういう敵役のキャラクター造型もテンプレ的ではなく、奥行きを持たせているところが、このドラマに深みと彩りを与えていると思います。

リンカーン弁護士シーズン4より

また、地味ですが、裁判の真ん中に立つ判事役の人もとてもよかったです。

冒頭に書かせてもらった、「法」そして「裁判」へのリスペクトを体現するようなキャラクターでした。ドラマを見る側は、どうしても主人公のミッキー側に立って見てしまいますが、この判事の「法」「裁判」への真摯な姿勢のおかげで、「法の裁きとは?」というもう一つ上の視点もあわせて持ちながら見ることができました。

リンカーン弁護士シーズン4より

まとめ 

ということで、『リンカーン弁護士』シーズン4は紛れなくシーズン最高傑作だったと思います。

シーズンを重ねる中で、ストーリー展開が強引になったり、内輪もめが中心になったり、失速してしまうドラマが多い中で、シーズンを重ねるごとにキャラクターが馴染んでより深みとおもしろみが増している、稀有なドラマです。

シーズン5への更新も決定しているようで、ますます楽しみです。「大人が楽しめる知的なドラマが見たい」という方は、ぜひ機会があったらご覧ください。

一点だけ難点を言うと、日本語吹き替えがないこと。知的な法廷もので、会話の情報量が多いので、集中して観ないと何度も巻き戻すことになるのでご注意ください(笑)。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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