【テッド・ラッソ】シーズン3 1話感想 テッドの包容力炸裂

6月7月は、プレミアリーグはじめ海外サッカーのオフシーズン。海外サッカー好きにとっては、週末の熱狂がなくて寂しい2か月ですよね。

Apple TV+で配信中の海外ドラマ「テッド・ラッソ」は、この海外サッカーロス期間を埋めるのにぴったりなドラマ。アメフトの監督だったテッドがプレミアリーグの監督に就任して…というコメディタッチのヒューマンドラマです。

【ネタバレなし あらすじ】シーズン3 EP1「悪意の香り」
シーズン2ラストで見事にプレミアリーグ昇格を果たしたテッド監督の「AFCリッチモンドユナイテッド」。でもメディアや解説者がリッチモンドの順位予想を軒並み最下位にしたことで、オーナーのレベッカはカリカリ、選手たちも練習に気が入らず…

※以下ネタバレありの感想です。

シーズンの最初のエピソードって、スタートダッシュのためにゴリゴリにテンション高く来るドラマもありますが、いつも通りのマイペースで始まる「テッド・ラッソ」。試合シーンもありません。さすがです。

目次

下水道での課外授業

シーズン開始前に、自分のチームが軒並み最下位予想され、練習に気が入らない選手たちを見て、テッドがとった行動が意外性たっぷりで素敵でした。

課外授業と題して、選手たちを連れてマンホールを降りてなんと下水道へ。

ここからの、ロンドンの下水道網の役割と重ねながら、チームに必要なことを説くテッドが見事でした。

自分たちは地上でもクソ(他人の批評)に取り囲まれている。だから自分たちで心の中に下水道を作る必要がある。仲間と管を連結させて助け合い流れを作る。チームのつながりを保ち、必要のないものをすべて流し去ることが大事だと、チームワークの大切さと他人の批評に影響されないことを説きます。サッカーの世界以外でも、様々なシーンで生かせそうなすてきな課外授業でした。

闇落ちネイト

一方、リッチモンドを離れ、ウエストハムの監督に引き抜かれたネイト。もともとはリッチモンドの用具係だったネイトは、テッドに認められリッチモンドのコーチになったにも関わらず、前シーズンラストでテッドを裏切る形でウエストハムへ。

もともと気弱なキャラだけど、人一倍承認欲求も強いネイト。監督という立場を得ての闇落ちぶりが切ないですね。悪い人間じゃないのに強く見せるために自分を鼓舞して闇落ちしてるような。

記者会見で古巣リッチモンドについて聞かれて、侮辱的なコメントを放ちます。

テッドの包容力炸裂

一方、ネイトからの侮辱を受けてのテッドはというと…

オーナーのレベッカには、ネイトに反撃するようにけしかけられるテッドですが、監督会見で、ネイサンの発言に対するコメントを求められても決して悪口で反撃することはしません。

逆に自分のことを落としながらネイトを称賛し「活躍を祈っている」というコメントに、肩透かしを食らい困惑する記者陣。

そしてここからがテッドの真骨頂。持ち前のジョークで、会見場に笑いと和やかさをもたらします。

悪口に悪口で返さずに、自分を笑いのネタにしながら笑いをもたらし記者たちを味方につけてしまうテッドの包容力。このテッドのぶれなさが、このドラマの圧倒的な魅力の一つですね。す

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