【テッド・ラッソ】シーズン3 第4話感想 いよいよ因縁の決戦!

いよいよ因縁のウエストハムとの対戦です!

ウエストハムは、リッチモンドの戦術コーチだった(その前は用具係だった)ネイト(ネイサン)がリッチモンドを裏切る形で監督になったチーム。しかもオーナーのレベッカの元夫ルパートがオーナーを務めるという因縁がありすぎる相手。否が応でも勝たなければ、と盛り上がりそうなところですが…

※ちなみに、繰り返しになりますが、このドラマではウエストハムはビッグクラブ扱いされていますが、実際はそこまで強豪クラブというわけではありません。

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決戦前でもしっかりコメディな「テッド・ラッソ」

リッチモンドのコーチ室では、ウエストハムとどう戦うか作戦を練りますが、勝てそうな作戦が思いつかないコーチ陣、でも、サッカー話はそこそこにいつの間にかテッドの恋愛相談話になり、ダイヤモンドドッグズ発動!みんなで遠吠え、という、いつもののんきな流れに。

ダイヤモンドドッグズ」は、テッドが男性スタッフ陣でお互いの悩みを相談しあうため結成したグループ。ガールズトーク的なおじさんトークと負け犬の遠吠えが楽しいです。

ネイトの物語

テッド・ラッソ エレベーターのテッドとネイト
出典:AppleTV+

第4話は、実はネイト(ネイサン)の物語でもありましたね。

決戦前に、お気に入りのレストランのツンデレなウエイトレスに恋心なエピソードが描かれます。今をときめくプレミアリーグの新鋭監督になったネイトですが、恋に対しては全くの内気な小心者なまま。

もともとはリッチモンドの用具係だったネイト、気弱な小心者ですが自尊心が高く、その自尊心ゆえにテッドたちリッチモンドを裏切って、ウエストハムの監督に就任する道を選んだのかなと思います。

テッドたちが、ジャーナリストのトレント・クリムが見つけた、ロッカールームの防犯カメラの映像を見るシーン。コーチ時代のネイトが、チームの合言葉である「BELIEVE」の張り紙を、必死になって破る映像はなぜか切なかったですね。

ネイトにとっては、テッドの明るさ・寛大さがまぶしくて、自身の小ささをより感じてしまうのかなと。裏切る形になったネイトに対して、試合前に「お互い楽しもうな」と明るく握手を交わしに行くテッドの光のまぶしさ。一方、テッドとの再会で、どういう顔しようか悩むネイト。まさに光と影のような対照的な2人の描写でした。

今シーズンはテッドの敵役となっているネイトですが、ドラマ内の描写の一つ一つが丁寧で、敵でありながら気持ちちょっとわかるわ~と、感情移入してしまうシーンが多いです。敵役なのに、ネイトにもうまくいってほしいと思わせる脚本・演出が見事です。

決戦の結末は…

ウエストハムとの決戦。

リッチモンドは押し気味に試合を進めるも得点できず、前半終了間際に相手のカウンター1本で失点、さらに立て続けに失点してしまい、2点のリードを奪われてしまいます。

しかも、ハーフタイムにコーチ陣がチームを奮起させようと、ネイトがBELIEVEの張り紙を破る証拠映像を見せたことが完全に仇(あだ)になります。後半は、闘志が完全に悪いほうに出てラフプレー乱発。なんと3人の退場者を出してしまいチーム崩壊と、サッカーでダメなパターンあるあるすぎるやられ方で、無様な敗戦を喫する形に。サッカー見てて一番嫌気が差すタイプの負け方でしたね。

普通のスポーツもののドラマなら、因縁の決戦なのでもっとドラマティックに描きそうなところですが、試合は案外あっさりとしていて(リッチモンドもあっさり負けて)、試合前後のテッドの悩みは、離婚した妻が、当時の離婚カウンセラーの男性と男女の仲になっていること・そのことを知らせてくれなかったことに対するモヤモヤでした。

ネイトのテッドへの心情の描き方といい、サッカーの試合以上に、登場人物の人間関係に焦点を当てるところは、ドラマ「テッド・ラッソ」ならではの魅力だなと改めて思いました。

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