【テッド・ラッソ】シーズン3 第8話感想「それぞれのパリ」 それぞれの恋のゆくえ

テッド・ラッソ シーズン3 8話

7話のラストでリッチモンドならではのトータル・フットボールを披露し、ようやく復活の兆しを見せたリッチモンド。冒頭、復活の快進撃のようすがほんとうにちょっとだけ描かれますが、そこはテッド・ラッソ。その後は、サッカーではなく、登場人物それぞれの恋模様(恋の後始末)が中心に描かれるエピソードです。

目次

元妻の恋にやきもきするテッド

テッドの元妻ミシェルと息子のヘンリーがイギリスにやってきます。(ミシェルの現恋人ジェイコブ付きで)。ヘンリーをテッドに預けて、ジェイコブとパリに行ったミシェルに、2人が結婚するのではとやきもき心配するテッド。

さっそくスタッフルームでスタッフに相談。即座にダイヤモンドドックズ発動させるのが楽しいです。トレント・クリムが即答でダイヤモンドドックズに加入するのもほほえましかったです。

ネットでの流出にさらされるキーリー

テッド・ラッソ シーズン3 8話
出典:AppleTV+

恋人ジャックとの関係が良好だったキーリーですが、ネットで過去の恋人に送ったヌード動画が流出してしまいピンチに。

キーリーを心配しながらも、根っこのところでキーリーの過去の行為を許せず恥と感じているジャック。2人の間に亀裂が生じてしまいます。流出の犠牲者のはずのキーリーが、ネット上で叩かれ、恋人からも責められるのは不憫ですね。

一方で、笑いを交えてキーリーを優しく包みこむレベッカとのコントラストが印象的でした。

自分が窮地のときに、相手の接し方とそのふるまいを自分がどう感じるかで、その人が透けて見えてしまうことあるよなあ、と思い出させるエピソードで少し胸がキュッとしました。

キーリーが冗談交じりにレベッカに言った一言
「女性をいやらしい目で見てるくせに、いやらしい姿を見せる女性には厳しい社会を叩き直してくれないかな」がすごく確信を突いていてハッとさせられました。

ネイトの恋 闇落ちからの救済

出典:AppleTV+

もう一組、ネイト(ネイサン)とジェイドの恋。こちらは順調に深まっていきます。クラブではマッチョイムズオーナーのもと、無理に強がろうとしているネイトが、当初はジェイドに対しても強がっていましたが、次第にその鎧を外して本来のネイトを見せるようになる描写がじんわりとよいです。

テッドと息子ヘンリーが、ネイトが監督するウエストハムの試合を見に来た場面。ヘンリーがネイトに手を振りながら呼びかけたとき、ネイトは、うれしさを表情に出せず複雑な反応をしていましたが、試合後、家でジェイドに「勝利は喜ぶもの」と促された後、ヘンリーたちの写真を見てようやく笑顔になるネイト。ネイトがジェイドとの恋を通じて本来のネイトらしさを取り戻す、素敵なシーンでした。

ジェイドによってネイトが闇落ちから救済されそうですね。スピンオフドラマ「ネイトの恋」見てみたいです。

コリンとアイザック

キーリーの流出の一件から、選手たち全員のスマホにある別れた恋人の写真や動画を削除することにしたリッチモンド。その流れでコリンはずっと隠し続けてきた、自分がゲイであることが、キャプテンのアイザックに知られてしまいます。

ドラマ内で序盤から少しずつ伏線が張られてきたので、ついに、という感じでした。次回以降、メインテーマになりそうですね。

スポーツ選手のカミングアウト」という繊細で難しいテーマを、「テッド・ラッソ」がどう描くのか、期待したいです。

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