【ネタバレなし あらすじ】シーズン3 EP2「争奪戦」
サッカー界の生ける伝説、ザヴァがロンドンへ移り住むとのニュースにイングランドのクラブは大騒ぎ。リッチモンドもザヴァ獲得へ動き出そうとするものの相手にすらされず…
まるでズラタン!?ザヴァがイブラヒモヴィッチすぎる
各国のリーグで数々のタイトルを獲得してきた生ける伝説ザヴァがプレミアリーグに移籍するという噂に色めきだつリッチモンド。
ザヴァは、世界的なストライカーで、超気まぐれなキャラクターで、所属チームに混沌とトロフィーをもたらす…と聞くとズラタン・イブラヒモヴィッチみたいだなと思ったら、ルックスも完全にズラタンに寄せていてびっくり!完全にズラタンがモチーフのキャラクターでした。
そういえば、ロイ・ケントのキャラクターも、だいぶロイ・キーンでしたね。
トレント・クリムとロイの確執と和解
リッチモンドの本を執筆するため、チームに密着することになったトレント・クリムですが、なぜかロイは不機嫌。選手たちにクリムとは一言も話すな!と命令します。
なぜそこまでクリムを毛嫌いするかなぞだったのですが、後半でロイのわだかまりが明らかに。
ロイが17歳のデビュー時、クリムがロイのプレーに対してこっぴどい批評記事を書いていて、ロイはその時の傷、恨みをずっと持ち続けていたんですね。
ロイが、財布から当時の記事を出してクリムに訴えるシーンは、ロイはその記事をバネにして這い上がってきたんだなあと、ロイの想像させる、地味ですがすごくいいシーンでした。
ズラタンザヴァが選んだチームは…
ザヴァ争奪戦には、アーセナルやチェルシーのビッグクラブに加え、リッチモンドのオーナーレベッカの元夫がオーナーになったウエストハムも参戦。しかも元夫のルパートがかっさらいそうな雰囲気で、レベッカも気が気でありません。
しまいにはルパードに侮辱されてしまったレベッカ、ガチギレ気味にとった行動は、ザヴァのいる男性トイレに乗り込んで、ザヴァに対してウエストハムに移籍しようとしていることを思いっきりディスります。八つ当たりの方向が違うのでは?とちょっとびっくりしましたし、いきなりトイレでディスられるザヴァもちょっとかわいそうでした。
※ちなみにこのドラマではウエストハムはビッグクラブ扱いされていますが、実際はそこまで強豪クラブというわけではありません。
そして、ザヴァが移籍を選んだクラブは… リッチモンド!レベッカのディスりが効いたでしょうか?ズラタンにMっ気があるってこと?ザヴァの選択の理由はわかりませんが大喜びの選手たち(ジェイミー除く)とサポーター。
ザヴァに沸く回に見えて実はロイ・ケント回
リッチモンドのプレミア復帰後の開幕戦は、強豪チェルシー戦。チェルシーはロイ・ケントの古巣で、ロイはチェルシーのサポーターにとっては今もスタンドからチャントが送られるレジェンド的存在です。
チェルシーに見事追いついて勝ち点をもぎ取ったリッチモンド。試合後のテッドとロイのやりとりが印象的でした。テッドに、チェルシーファンからリスペクトあふれるチャントを送られた気持ちを聞かれ、ロイは「なんだか、ひたすら辛かった」と答えます。
選手としての衰えを感じ、チームのお荷物になるのではなく、自らチェルシーを辞め引退したロイですが、今日チェルシーのホームスタジアムに戻ってみて、「チームに残って、自分のために楽しめばよかったとも」思ったと。でもそれは「俺らしくない」と。
自身の美学(生き方)を貫く生き方をしてきたロイが、「もっと自分のために楽しめばよかった」と思うようになったのは、テッドとの出会いがあったからかもしれませんね。テッドとの出会いを通じて(このドラマを通じて)、最も人間味が増したのがロイだと思います。味わい深いシーンでした。
そして、それを見ていたトレント・クリムが一言「スポーツは、メタファーだ」。
まさにこのドラマが、サッカーが舞台のドラマでありつつヒューマンドラマであることを、ドラマ内で言及しているようなセリフでしたね。
次回、いよいよリッチモンドに加入するズラタン(ザヴァ)が、どんな大暴れするか楽しみです。