【韓国ドラマ】『弱いヒーロー Class1』 熱くて、切なくて、儚い青春ブロマンス

弱いヒーロー class1

Netflixで韓国ドラマ『弱いヒーロー』シーズン2の配信が始まったので、まず、予備知識なしにシーズン1から観てみました!

タイトルのイメージだと「いじめられている主人公が立ち上がる」といったお話かと思っていましたが、想像していたのと全く異なり、濃密な青春ブロマンスでした!

目次

出会うはずのなかった3人の少年が織りなす、魂の交差点

『弱いヒーロー』の最大の魅力は、なんといってもメインキャラクターの3人が、俳優さん含めて魅力的なこと。

主人公 うるんだ瞳のシウン(パク・ジフン)

シウン
とにかくうるんだ瞳で見つめてくるシウン

主人公の、無感情な秀才シウンうるんだ瞳がめちゃくちゃ印象的。ずっとうるんだ瞳で見つめています。甘めなマスクが、若いころの小出恵介をちょっと思い出させます。

ケンカ最強 スホ(チェ・ヒョンウク)

スホ
とにかく寝ているスホ 


誰とも群れず学校ではずっと寝ている、ケンカ最強スホ前髪パッツンとカラッとした男らしさが、梨泰院クラスの主人公パク・セロイと重なりますね。

及川光博的ボムソク(ホン・ギョン)

ボムソク
最初は及川ミッチーに似ていると思ったボムソク。次第に加瀬亮化して…

そして、優しすぎて弱すぎる陰キャなボムソク。当初は及川ミッチー(光博)に似ているなと思っていたら、だんだん坂口健太郎に見えてきて、後半は加瀬亮になります(微妙なネタバレ)。

まったく異なる世界にいたはずの3人。
でも、ぶつかり合いながら、いつしか心が通い、互いに必要不可欠な存在になっていく──
このプロセスが、とにかく胸に迫ります。

そして、後半の「魂の演技」とも言っても過言ではない、3人の俳優の演技のぶつかり合いがすさまじいです。※このあと、ネタバレを含むので、ネタバレ回避したい方はご注意ください

ここからネタバレ感想 ○○の闇落ちがしんどすぎる…

『弱いヒーロー Class1』、前半戦は、主人公シウンにからんでくる厄介な悪役キャラを3人で退治していくうちに、3人の絆も深まっていって…という少年ジャンプのバトル漫画的なストーリー

悪役の敵を倒すと、さらに強い悪役に敵が現れて…というのは、まさにワンピース的な世界線ですね。悪役がほんとうにわかりやすくクズキャラなので、シウンたちが退治するようすは観ていて痛快で気持ちいいです。

しかも、全くキャラクターの異なる3人が、その「違い」に惹かれるように絆を深めていくようすもグッときますね。

ですが後半!

このままさらに強い悪役が現れるパターンが続くかと思ったら…

まさかの!ボムソクの闇落ち

さらに強い悪役が現れるのではなく、仲間のはずのボムソクが敵化してしまいます。

ワンピースでの、ウソップが拗ねてルフィと仲違いしたのと同じパターンで、結局ケンカして仲直りするのかと思いきや、そのまま救いようのないほど闇落ちしていきます。

後半は、ずっと闇落ちボムソクにイライラしながら、「そろそろ改心するよね」と祈るように観ていました。

でも、最後まで改心することなく、物語は最悪の悲劇を迎えます。

この、「ボムソクの無限闇落ちからの最悪の結末」という展開は、少年ジャンプのバトルもののつもりで見ていたのもあり、心の準備ができておらず、観ていてものすごいダメージを受けました。

でも、考えてみると、ボタンひとつのかけ違いで、無限闇落ちから抜け出せなくなってしまったボムソクの気持ちも、少しわかる気がするんですよね。

青春時代って、疑いをもっていなかった友情が、ちょっとしたきっかけで憎しみに転化してしまうこと、確かにあるよなあと。特に、トラウマに近いコンプレックスのスイッチが入ってしまうと、自分でもどうしようもなくなってしまって…。

そのボムソクを演じたホン・ギョンの演技も圧巻でした。怒りや嫉妬、孤独感といった激しい感情を制御できず壊れていく闇落ちボムソクを、ほんとうに繊細に演じていて、ボムソクにイライラしながらも胸が苦しくなり、目が離せませんでした

ホン・ギョンの奥行きある内面描写は、加瀬亮さんを思い出させました。

闇落ちボムソク
ボムソクのこの表情、辛すぎました

「尊い」で片づけられない、熱くて切なく儚い青春ブロマンス

「男の子同士の友情って、こんなにも切なく、尊く、危ういものだったのか」

『弱いヒーロー Class1』は、ブロマンスという言葉の本質を考えさせる作品かなと思います。

熱くて、切なくて、儚くて…。
まるで恋のように苦しいのに、恋じゃない。
それでも、確かに“愛”がそこにある。

もう少し、シウン、スホ、ボムソクの3人の笑顔を見たかったですね。

弱いヒーロー Class1

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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