【AppleTV】Sugar (シュガー) シーズン2 ネタバレ感想 「シュガーの孤独」と「シュガーとの共犯関係」に愛おしさを感じるドラマ

Sugar (シュガー)シーズン2

万人受けはしないかもしれないけど、自分だけにまっすぐ刺さるドラマや映画があります。「もしかして、自分のために作ってくれたのでは?」と勘違いしそうになるぐらい愛おしくなる作品。

AppleTVの「Sugar (シュガー)  」シーズン2 は、まさにそんな自分だけの宝物のような「愛おしくなる」作品でした。

シーズン1ももちろん大好きだったのですが、なんといってもシーズン1の6話で明かされた主人公シュガーの「あの秘密」が衝撃すぎて、シーズン2に関しては「これでどうやって物語を展開させるの?」という一抹の不安がありました。シュガーの秘密があまりにも爆弾として大きすぎて、もしかしたらシーズン1の好きだった世界観が壊されて、全く違う作品になってしまうんじゃないかと心配だったんですね。

目次

シュガーと視聴者が、秘密を共有する「共犯関係」に

ですが、観始めたらそんな杞憂も必要ありませんでした。

シーズン1同様に、ジャンルとして絶滅危惧種ともいえる、ハードボイルドな世界観に徹底的にこだわった演出で、ハードボイルドな世界にどっぷり浸れます。

そして引き続き、コリン・ファレル演じる主人公の探偵 ジョン・シュガーがとにかくかっこいいんです!

とにかくかっこいいジョン・シュガー

シーズン1終盤で、このハードボイルドな世界観を壊しかねない「爆弾的な秘密」を知ってしまったことで、もうハードボイルドなドラマとしては素直に楽しめないんじゃないかと心配していたんですが、逆にその「秘密」が、特別な効果を発揮してくれました。

シーズン2では、シュガー以外の登場人物はほぼ皆、シュガーが新しく出会う人たち。皆、シュガーの「爆弾的な秘密」を知らないんですよね。知っているのはシュガーと、我々視聴者だけなんです。

なんだか、シュガーと大事な秘密を共有している「共犯関係」を感じながら物語に入り込むことができました。

この「シュガーと秘密を共有している」感覚が、よりこのドラマを愛おしくしてくれたと思います。

シュガーの「孤独」のありかたに共鳴

もう一つ、このドラマに愛おしさを感じる理由。

それは、シュガーの「孤独」にすごく共鳴した点です。

シュガーを見ていて、「そもそもハードボイルドとは、孤独のありかたなんだな」と感じました。

しかも、シュガーは「ハードボイルドな探偵」という孤独に加え、その秘密による「異邦人」としての孤独もあり、この「地球」という星で孤独なんですよね。

その、惑星規模の孤独の中でも、自分の生き方・美学を貫き、この世界を愛そうとするシュガーに、自分の孤独を重ねて、励まされているような感覚になります。

冴えわたる古い映画へのオマージュ

シーズン1から冴えまくっていた古い映画の引用。シュガーの行動原理が「地球と人類を理解するためにインプットした古い映画」という設定が絶妙で、古い映画の引用が物語に自然に溶け込み心地よく、映画好きにはたまらないカタルシスを作り出してくれます。

地球の外からやってきたシュガーが、過去(古い映画)からやってきた存在でもあるような、多層的な人物像として浮き上がってきて、観客を不思議なノスタルジーへと引き込みます。

そしてシーズン2で、シュガーのロマンスの相手となる謎めいた女性・シャーロット(ローラ・ドネリー)が、その古い映画オマージュの究極のような存在でした。まるでモノクロの古い映画から飛び出してきたような妖艶な美しさ。きっと昔のハリウッドの女優顔を意識してキャスティングしたんじゃないかと思います。

古い映画から飛び出したようなシャーロット(ローラ・ドネリー)

古い映画をこよなく愛するシュガーが恋に落ちるのも必然ですね。

シュガーとシャーロットのシーンは、ただただ絵になりましたね。ずっと観ていたくなる2人でした。

ただただ絵になるシュガーとシャーロット

ハードボイルド×SF で唯一無二の世界観を作り出したシュガーに拍手

ドラマ「シュガー」は、「ハードボイルド」と「SF」という、「赤ワインと魚卵」のように絶対に相性が悪そうな組み合わせを、見事に融合させ、唯一無二の世界観を作り出したと思います。

視聴者が飛びつきそうな刺激的なテーマを追う海外ドラマが多くなっている中で、視聴者に媚びずに、作品性を大切にして独自の世界観を生み出した製作スタッフのスタンスは、どこか主人公シュガーの生き方とも重なりますね。

シーズン1もそうでしたが、ラストはシュガーが地球での暮らしを愛するモノローグで幕を閉じます。なんだか、見ている自分もシュガーに呼応して、今生きている世界を愛おしく感じてしまうんですよね。

そしてラストシーン、私自身も今シーズン登場しなくて寂しいなと感じていたシュガーの「相棒」が最後の最後で登場。シュガーが再会します。

このドラマの美しさと優しさが凝縮された、すばらしいエンディングでした。

改めて、AppleTV「シュガー」は、(特定の人にとって)愛おしさを感じる作品です。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

愛おしすぎるツーショット

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